ウイスキー・ダンサー

君がお酒を飲むのが嫌いだ

だんだんと我を失って

最後はダンスを始めるのが嫌いだ

僕はダンスができない

嫌いなのではなくできないんだ

君はよく「人の話を聞きなさい」
というけれど

僕は回りながら思う


まるでメリーゴーランドだ

これはまさに君の人生である

救いも癒しも許されなかった君が

今やっと踊れている


訂正しよう

君がお酒を飲むのは嫌いじゃない

少しだけ悲しい顔さえしなければ 完璧に


君は酔ってなどいない

ただ踊りたいだけなのだろう?


「ウイスキー・ダンサー」

わたしも、あるわ。かなしくておどりたくなること。

どうして彼女が悲しいと思ったんだい?

あなたってほんと、どんかんなのね。ひとはかなしくなると、踊りたいって思うのよ。そして、すべてを忘れたがるの。

手記より

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